ゆるす(許す、赦す) ことの本当の意味
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誰かに深く傷つけられ未だにその相手を恨む気持ちを抱えてはいませんか?
到底許すことのできない行為をされ、相手を憎む気持ちに振り回されていませんか?
相手を許しなさいと言われ
『そんなことができるものか!』
と憤りを感じその言葉をかけた相手すら憎しみの対象とし
怒りのやり場を失ってはいないでしょうか?
今回は『ゆるす(許す、赦す)』ことをテーマに
進めていこうと思います。
もくじ 1.許す?赦す? 2.ゆるすとどうなる? 3.ゆるすことの本当の意味 |
1.許す?赦す? |
お話を進めていく前に『許す』と『赦す』の違いを説明します。
『ゆるす』は許す、赦す両方同じ『緩ます』ことが語源となっていますが
漢字で書くと違いが出てきます。
『許す』:認める 何かをすることの規制解除
『赦す』:とがめない 罪や失敗を責めない
(赦す:漢字の成り立ち)
このことを前提に話を進めていきたいと思います。
2.ゆるすとどうなる? |
さて、許すと赦すの違いを説明してみましたが
怒りを覚えるような出来事(自分に起きたことだけ)で
ゆるせずにいることってありませんか?
私もどうしてもゆるせない人がいました。
内容を書くことはしませんが水と油、N極とS極くらい
大っ嫌いでした。
(今はそうでもないですけどね)
そんな人をゆるしたらどうなってしまうでしょうか?
負けた気がする
そんな気分になってしまいませんか?
相手の思う通りになって自分の領域を侵犯し
且つ傷をつけて奪っていくそんな気分を感じて
しまうのではないでしょうか?
その思いを未完のままに相手をゆるすことが
できるのでしょうか?
その状態でゆるすことはしてはいけないことだと思うのです。
その未完の状態でゆるしてしまうとその思いに縛られ
いつまでも苦しい思いをしてしまうからなのです。
しかし、本当の意味でゆすることができたら
自分が本当の意味でその呪縛から解放されることになるのです
3.ゆるすことの本当の意味 |
ゆるすとは、『許す』と『赦す』があるとお伝えしました。
そしてこの2つのゆるすは誰に向けるべきなのか?
それは自分に向けるべきなのです。
自分が相手に対して怒りを感じたことを許可してあげる、
そしてその感情を持った自分をとがめないことが
本当の意味でのゆるしなんです。
(ただし、相手に復讐してもよいというゆるしはNGです。)
相手をゆるすより、自分自身をゆるすことが大切なんです。
自分を蔑み、傷つけるような相手をゆるす必要はないんです。
これは心理療法家 矢野惣一先生に習った言葉で
『ゆるしは和解することではない』
この言葉をしっかりと覚えてほしいと思うのです。
ゆるせないことがあるということ
ゆるせない人がいるということを
ゆるしてあげると心の縛りがすーっと抜けて
心が一気に緩む感覚を得ることができます。
嫌な人、自分にとって害のある人と
仲良くなんてしなくていいんです。
(喧嘩する必要もないんですけど)
どうしても避けられない場合には、
君子の交わりは淡き水のごとし
さらっとしていていいんですよ。
べたべたする必要もないし自分の居心地のいい
距離感でいていいんです。
それをゆるしてあげると人間関係が楽になりますから。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。