しあわせは自働 |
『しあわせは自働』
今回はしあわせについて考えてみましょう。
誰もが等しくしあわせに成りたいと願っていますが
じゃぁ、どうやってなればいいの?という疑問が
湧いてきます。
私が今まで体験したことや学んだことをまとめて
お伝えしていこうと思います。
もくじ 1.しあわせって何? 2.お金や地位や名誉では手に入らないもの 3.しあわせは自働 |
1.しあわせって何? |
幸(しあわせ)の漢字には手かせの由来があります。
その手かせを外されるということから転じて『しあわせ』となったと
伝えらえています。
『幸』という漢字の由来が拘束(手かせ)を意味しているため
『欲しがりません、勝つまでは』
という言葉があったように何故か苦労しないと手に入らないような
イメージを刷り込まれまた、
我慢の先にあるもの → しあわせ
というベクトルも作られたのかもしれません。
そもそも他人に与えられた使役がしあわせをもたらすのかさえ疑問ですから。
そういった意味では苦労(拘束)から解放される
ということでそこに落ち着いているのかもしれませんね。
そのしあわせは太古より『の思想が多くあり
様々な考え方があるため、
これだ!
という『しあわせ』は見つかりません。
また一方では
快楽=しあわせ
を否定しているものもありますが
それは意味をはき違えているためであって本来
『快楽』は心地よい楽しみであって
『官能的な欲望』はしあわせとは異なることを理解しなければなりません。
でも、しあわせってもう一つあります。
仕合わせ
中島みゆきの『糸』に出てくるしあわせは
この漢字を使います。
意味は、『めぐり合わせ』や『運命』そして『事の次第』『始末』
という意味を持っているそうです。
2.お金や地位や名誉では手に入らないもの |
さて、『幸せ』と『仕合わせ』この2つですが
どこでどうしたら手に入るのか?
お金や名誉や地位が手に入ったら『幸せ』『仕合わせ』が手に入るのか?
もちろんあるに越したことはないのですが
手に余るほどのものを手に入れたらそう感じるのか?
私も貧乏を経験しがむしゃらに働いて
出世して給料もそこそこもらっていましたが
しあわせを感じることはありませんでした。
それよりもその状況を失うことを恐れていましたから。
突き抜けてしまえばしあわせなのかもしれませんが
ホイットニーヒューストンやマイケルジャクソン、小室哲哉を
見てみるとお金、地位や名誉がしあわせだったのだろうかと
疑問を抱くのでありますけどね。
お金を稼ぐこと、名誉や地位を手に入れること自体は
できるならすればいいし手に入るのであれば手にすればいい
けれどそこがゴールだとしたらちょっと設定を変えて
見直しをかけてはいかがかと思うのです。
3.しあわせは自働 |
この『自働』という文字はトヨタ生産方式に使われていますが
機械化や省人化の意味ではなく『自らの働き』をさしています。
『しあわせは成るのではなく、感じるもの』
なぜしあわせに成るのではなく感じるものなのか?
それは、しあわせの定義が曖昧な上、なりたくてもなれるものじゃないんです。
これは不幸も同じでなるものではなく、感じるものなんです。
物質的なものに満たされた日本で不幸と感じるのは
その環境ではなくその人がその状況を不幸と意味づけするから
なんだと思うのです。
しあわせの国ブータンは
『しあわせは自分の心が決める』
そうです。
足りるではなく当たり前に暮らせるしあわせに
感謝をしているそうです。
何かの容器の中の量で足りる足りないをしてしまうと
足りないに目を向けたときとてつもなく不安を感じてしまい
もっともっと、まだまだと欲求のゴールが遠のいてしまう
からなのだと思うのです。
今あるものに目を向けたとき
感謝が生まれ、それがしあわせを感じること
だと思うのです。
自らがそのことに働きかけるから
しあわせは自働
といえるのだと思うのです。
誰かが与えてくれるものでもなく
誰かの物差しで測るものでもなく
自分の感じ方で決めるからこそ
自働なんですよ。
最後に質問です。
目の前にあるもので無くなったら困るものは何ですか?
無くなったら困るということは
今、そこにあることに気づくことができますよ。
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